白い雲。
空の青も木や草の緑も濃い。
心に沁みる色彩。
しかし ・・・・・・ 暑い! 暑すぎる。気温急上昇!(笑)
子どものころ夏は暑ければ暑いほど、太陽が照りつければ照りつけるほど、うれしかったものだが、
いまは、日本の夏の気温が、せめて3℃~4℃下がってくれないかと願うのみ。
トシ食うと夏はキツイ(笑)
で、熱帯夜。
横になっても深夜まで眠れず、悶々とのたうちまわっていると、なんだかこの国が地獄と隣り合わせであるような気がしてくる。
実際、そうなのかもしれない。(笑)
それにしても、地獄絵図というのは東洋も西洋も似ている。(前にも書いたけど。)
昔の人はこういった地獄を思って自らの行いを改めようという気持ちを持っていたのだろうけど、
現代人で地獄の存在を信じている人はあまりいないようだ。
わたしは、どちらかと言えば、信じているほう。(笑)
というか、
地獄はあってほしい、と思っている。
ただ、その場合の地獄は、自分に都合のいい地獄なのだが。(笑)
地獄に落ちる基準は世間一般のそれではなく、自分が思っている、考えている基準。(^皿^;)
「クッソー、あんな奴は地獄に落ちろ~」
という感覚を観念化したもの、のような。(笑)
まァ、人間なんてそんなもんです。
それでも、
2012年9月11日(!?)に学研パブリッシングから出た某書(藤巻一保・岡田明憲共著)
の中で紹介されているゾロアスター教の「あの世観」は、かなりわたしの「地獄支持」の考え方に近い。
というか、これはゾロアスター教徒だけではなく、地獄の存在を信じる多くの人が共有している気持ち、心情ではないだろうか?
冒頭部抜粋 ↓
『ゾロアスター教徒は、肉体は滅びても、霊魂は不滅であると信じていた。
そして、死後の審判があり、生前の善・悪業に応じて、天国や地獄の運命が割り当てられると考えた。
もし、あの世に天国や地獄がないなら、彼らの最も重んじた正義が失われることになるからである。
この世では悪が栄え、善が滅ぶのは日常茶飯事(にちじょうさはんじ)だ。
善人が苦しみ悪人が楽しむこの世がすべてなら、どこに正義があるのか。
しかし、神は正義とともにある。
そう彼らの教祖はいった。
なぜなら、この世がすべてではないからだ。
あの世があって、そこでこの世の不公平は清算(せいさん)されるのだ。
それでも、実際にあの世を見たり、聞いたりした人間はほとんどいない。
そのため、「天国や地獄など存在しないのだ」と主張する人々が増え、政治的無秩序(せいじてきむちつじょ)と道徳的退廃(どうとくてきたいはい)が蔓延(まんえん)することになる。
これは、現代の日本だけではなく、古代のイランでも同じ状況だった。・・・ 』
天国はそれぞれの宗教ごとにかなり差異があるけれど、地獄はどこも似通っているのは、この世のそういった構造に理由があるのだろう。
仏教、キリスト教、イスラム教・・・
昔から続いている宗教のほとんどは「あの世」の存在を説いていて、地獄も天国もある。
ただ、大昔からある有名な宗教の中にも
「あの世なんてあるわけないだろ。人間は死ねばそれまで。あとは何~んにもない。土に還るだけ~」
なんて、身もふたもないことを言っている宗教があるらしく、
それが「ユダヤ教」なのだという。
???
それが本当なのかどうか?
異教徒たるわたしにはわからない。
だいたい、ユダヤ教の教義の全体像も見えない、ワカラナイ。(ほとんどの日本人がそうなんじゃないだろうか?)
もし、ほんとうに「ユダヤ教」に「あの世」がないのなら、近・現代社会の「科学教」ともいうべき科学万能主義、宗教否定?のマルクス主義(資本主義も?)とも、どこか底流でつながっているんじゃないかな?
なんて、想像してしまう。
(キリスト教に改宗したユダヤ人の家に生まれたマルクスが宗教を否定しつつ、キリスト教の理想を説いている?
ように思えるのはわたしの知識の浅さのためかな?
19世紀科学の進歩主義に基づいた、「あの世」なきキリスト教の理想世界。
違うか(^^;)
ともあれ、資本主義は克服されるべし! ですよね、マルクスさん(笑))
うーん、「地獄」や「あの世」を考えると、どうしても「宗教」がからんで、ややこしくなってくるなァ。
でも、やはり、「地獄」はあってほしい。 少なくとも、多くの人に信じてほしい。
と思う。
この世界、この社会が少しでも良くなるために。
「地獄さ~~~~ん。頑張って~~~~~~~~」(笑) ←暑さでちょっと脳みそが・・・(笑)ゴメンナサイ。
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日本でも多くの名監督が「地獄」を描こうとしているんだけど、いまひとつ決定的なものがない、という感じなんですよねえ。
こちらは1960年の新東宝作品。
youtu.be
「地獄」はタイヘンなテーマです。
いま話題の映画「新聞記者」の後はぜひ「地獄」を(笑)