雨の夜、でも

雨が降り始めて少し暖かくなった。雨の降っていなかった昼より、雨の降る夜のほうが気温が高いのは珍しい。

こういう雨の夜は、しんみりとマジメな気分になるなァ(笑)

 

おととい、7日はひどく寒かった。

その底冷えのする寒さの中、国会前には安倍首相を批判する人たちが19:30から2000人以上集まって抗議の声をあげたそうだ。

 

わたしは知らなかったので行けなかった。知っていてもあの寒さをついていく気になったか?少し怪しい。

最近、とみに横着になっている。トシはとりたくない、と、いちおうトシのせいにしておこう・・・

 

しかし、その日の夜のニュース番組を見たとき、がっくりきた。

厳寒の中、必死で抗議の声(けっきょくは「国政を正せ」、ということだよ)をあげている人たちを尻目に、アベ首相は「謀議?」かなにかは知らないけど、料亭で一杯やって上機嫌。「ぬくぬく」「ごちそう」「お酒」ねえ、しかも「高級な」。

 

これデジャブというか、一昨年かその前の年か、夏の照りつける太陽の下でアベ政権に対する抗議の声をあげていたときのことを思い出した。

二万人以上の市民が国会を包囲して、日陰も何もない直射日光の下で必死の声をあげていた。

その日の夕方、わたしがテレビのニュースを見ると、わたしたちが声をあげていたそのとき、アベ首相、にやついた顔をして地元(山口県)で開催されたファッションショーを見ていた!

いや、脱力というか、「何なんだ?」と思ったな。

最初、「(抗議行動の)主催者さん」を少し疑ったが、「デモ」のスケジュールなどは警察が功名にコントロールしているのだろう。

あのころ、多くの人たちの声がまともにアベ首相に届いている様子はなかった。

 

それでも、多くの心ある人たちの抗議行動は無意味ではなかった、と思っている。いくらマスコミが無視しようが、テレビが人数を少なく見せる工作をしようが、そのエネルギーの総体は大きく、国会、国に大きな影響を及ぼしたはずだ。

 

市民が声をあげる。そのこと自体が尊く、意味のあることなのだ。(声をあげる市民は)まさに民主主義の守護神といっていいだろう。

(7日の行動をtwitterで呼びかけた中心メンバーの人のアカウントが何人か凍結されたとのこと。いったいどういうことなんだろう?)

 

情勢はそれなりに厳しい。

わたしは、街頭行動と平行して、こつこつと「学習会」「親睦会」的なコミュ二ティ作りも必要だと思っている。社会で活動しているいろいろなグループの連帯作りとともに。

孤立した「個」から、助け合う「グループ」「連帯」へ。

それが、これからの日本の民主主義を守る中心になるのだと思う。

 

若者世代、働き盛り世代がいかにそういった民主主義を守り推進していく市民パワーを形成していけるか?

心もとないが、流れ自体は、それほど悪い方向には行っていないと思う。