オウム真理教の13名の死刑執行以降

オウム真理教に同情的なことばかり書いてきたので、「お前はオウム真理教のシンパか?」なんていわれそうだが、わたしは「死刑」とそれを平然と行う傲慢な政府に抗議しているだけであって、「宗教」としてのオウム真理教に引かれているわけではない。

 

なにより、真実にフタをしたまま13人も同月に処刑した、明らかに民衆をバカにしている日本政府=安倍政権に対する怒りが、このかんの一連の文章をわたしに書かせている。

 

しかし、絶望と怒りにとらわれているばかりでは血圧が上がり、痛風発作もおきかねないので、ここはひとつ気を休めよう

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台風13号が接近しているということで、きょうは雨。涼しい。

昨日も、とても涼しくて、いつも歩いている線路沿いの道の脇にススキが穂を出しているのを見て、一気に秋の気分

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しかし、この台風が過ぎると、また暑くなるそうだ。

 

前回の日記で、安倍政権の人たちや官僚さんたちには、日本で伝えられているような地獄よりスエデンボルグの地獄のほうが合っているのではないか?というようなことを書いた。

 

たしかに、日本人が古来伝える仏教的な「地獄」のイメージというのは、中国的な官僚制国家の延長というか、反映であり、「往生要集」などで読む「地獄落ち」の理由も現代人のわれわれから見ると、ややずれているように思える。

f:id:hibi333zakkan:20180808160315j:plain地獄での「審判」。上で見ているのは不動明王

 

何より、仏教は権力者に甘い、というか権力者にとって都合のいい宗教、という一面もある。

社会性がない、というのは言いすぎだが、一神教に基づく宗教に比べて社会性が弱い、ことは事実だろう。

 

でもまあ、宗教がある程度大きくなって権力からも認められるようになると、権力と癒着し、民衆を軽んじ(=権力のほうが大事)バカにし始めるのは仏教であろうが、一神教であろうが他の多神教であろうが同じだろう。

 

そこでは「地獄の沙汰もカネ次第」で、権力者や大金持ちのココロを慰め、民衆には安易な信仰を与えて、カネをまきあげる、ということが行われている(民衆の切捨ても)。

 

まあ、宗教もこの世の〔「自分への愛」と「この世への愛」byスエデンボルグ〕に縛られなくては、いまの世の中では存続しえないから、それも仕方のないことなのだろう。

 

社会観も古い。

 

その点、キリスト教徒ながら、18世紀という近代の人で、「実際に霊界とこの世を往来していた」と公言するスエデンボルグの描く「天界と地獄」は面白い。

(現代では「実際に」「あの世」とこの世を行き来していたというスエデンボルグは統合失調症だった、という学者さん?もいるようだが、それはさておいて(笑))

 

スエデンボルグによると、「地獄落ち」の原因は(上に書いたように)まさに「自己への愛」と「この世への愛」にある。

 

「この世への愛」というのは、地位、権力、富といったものだろう。

「自己への愛」はその延長としての「親族への愛」や「取り巻きへの愛」も含まれるだろう。

(それ以外のものに対する憎悪、残酷な感情)

 

東洋的に言えば、(具体性は欠くけど)「執着」と「欲望」というところかな?

 

「天界との均衡」で語られるスエデンボルグの地獄は単純なものではないだろうが、いちおう、「地獄」を語ったスエデンボルグの文章のいくつかをここで書き出しておこう。

わたしが、今の日本の政府関係者や高官さんたちにはスエデンボルグの語る「地獄」のほうが合っている、と考えていることが(少しでも)「もっともだ」と思ってもらえるように(笑)

 

『世で自己愛(自分自身の栄光と名誉)から支配した者たち(権力者)は、世の生命の後では、地獄におり、そこで卑しい奴隷となる。

私は世で自己愛から主権をふるった高官連が最も卑賤な者のあいだにさえ斥(しりぞ)けられ、ある者は排泄物の堆積(たいせき)の中にいる者の間にさえ斥けられるのを見たのである』

 

「排泄物の堆積?」これは日本の古い地獄絵にもあるなあ・・・

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大きなうじ虫が這い回る、糞尿の地獄?

 

『自己への愛から悪にいると同時に心の内部から詐欺(サギ)をたくらんだ者はすべての者の中でも最悪の者である。

なぜなら詐欺は思考と意図の中へさらに深く入って、人間の霊的生命のすべてを破壊するからである。

・・・・

死後こうした性格の人間が他生に入ると、すぐさまその地獄へ投げ込まれる。

こうした魔鬼は、その詐欺と狡知(こうち)を暴露(ばくろ)されると、蝮(マムシ)のように見える』

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『地獄の霊らの中に、いかような邪悪があるかは、彼ら彼女らの凶暴な術策から明らかになるであろう』

 

さらに詳しくはスエデンボルグの「天界と地獄」の地獄篇を読んでくだされ。

 

わたしは、(戦争と抑圧弾圧の)近現代の日本政府関係者、現代の政治家、官僚、資本家(とその手先)、大メディアや、パワハラなんかをやっている人たちを頭に浮かべながら読んでいる(笑)

 

ところで、実際に「地獄」を見たというスエデンボルグさん。

こんなことも書いている

『(地獄に落ちる者は)頭を下に、足を上にして、まっさかさまに投げこまれるかのように見える』

 

地獄に落ちる人は頭が悪の知恵で重くなっているからかな?(笑)

 

こちら、日本の地獄絵

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やはり、みなさん、頭を下にしてまっさかさまに落ちている・・・

 

 

どうも、地獄の責め苦のイメージは西欧もアジアも似通っているようだ

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やはり「地獄」を実際に見た人たちがいたのだろうか?

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