夕方、
サンダル履きで某コンビニに行ったのだが、その入り口ですべって尻もちをついてしまった。
ふつうならすぐに立ち上がるのだが、このあいだから右ヒザを痛めていて湿布薬を貼っている状態だったため、すべった際、右ヒザをかばって、右足は腰から下がほぼ真後ろ?に。ヒザは太ももにくっつくように曲がっている。
そしてすべった左足はまっすぐ前に伸びている、
という状態。
180度開脚とは言わないが、両足の角度は相当なもの。
一瞬、股関節脱臼?したか?と、ショックで呆然としていた。
ふと、コンビニのカウンターを見ると、30歳くらいの若い男性店員がひとり。
一瞬目が合ったが、
え?
その店員さん、何も見ていないかのようにまったく無表情。なんら行動を起こす様子も無くふつうに?立っていて、お客が来れば、やはりふつうに応対している。
ただそれだけ。
わたしのほうは、とにかく右ヒザを痛めている上に、そんな姿勢なものだから、尻もちをついたままどうすることもできない。
しばらくすると、太った別の店員さんが来て、わたしの片腕をとって立ち上がらせようとするのだが、結構重いわたしのこと、身体はビクともしない(悲)
そこに、店内にいた80歳くらい?のおばあちゃんがやってきて、店員さんに
「そんなことをしてもだめだよ。体の後ろに回って両手で・・・」
とテキパキと指示。
おばあちゃんの言うとおりに店員さんがすると、あら不思議。
スッと立ち上がれた。
一瞬腰に痛みを感じたが、どうやら股関節は無事な様子。
呆然と立ちすくむわたしに、おばあちゃんは
「ダメだよ。雨の日にサンダルなんか履いてちゃ。こういう靴でないとね」
といって、自分が履いていた運動靴の裏を見せてくれると、
スタスタと立ち去って行った。
いやあ、素晴らしいおばあちゃんだった。
日本のお年寄りはたいしたもんだ、と感心、感謝。
立ち上がりをサポートしてくれた店員さんも去って、
カウンターの中の、あの若い店員さんを見ると、それまでとは表情が違う。
わたしが立ち上がれないうちは、冷淡というか無関心というか、とにかくまったく心が無いかのような無表情だった店員さんだが、
それが、立ち上がったあとは「人間を見る目」に変わっている?
ただし、ふつうのお客に対する態度、といった感じだけど。
そのまま、回れ右をしてコンビニ店を出てしまったけど、
あのおばあちゃんの人間力?もさることながら、
最も強く印象に残ったのは、その店員さんの、心が全く無いかのような表情。
「困った奴だ」
という気持ちがあったのかも知れないが、
しかし、目の前で尻餅をついて難儀している人間を見て、まったく無表情、無関心?でいられるかなあ???
少なくとも、わたしの学生時代頃には、そういうタイプの人間はいなかったと思うのだが?
、
ちょっとプチ・トラウマになるような経験だった。
しかし、若者や子どもにしかできないような大開脚を「突発的」にやってまったく無事だった、というのは自信になった^^
まだまだ関節が柔らかいんだなあ♪って
それでも、もう尻もちをついたり転んだりしないようにしなければ。
今回も下手をすればどうなっていたかわからない。
それにしてもそれにしても、
最近の若者の「心」の状況はどうなっているのだろうか?
と、考えさせられた一事ではあったなあ。
ちょっと痛みが出ている腰よりも、そっちのほうが不安