早朝に

知り合いの女性からの電話で起こされた。

 

内容は、というと、彼女の友だち(とはいっても20歳くらい年上なのだが)の女性から泣きながらの電話があって、自分ではどうしたらいいかわからないので、という相談の電話。

 

聞けば、その女性は離婚してひとり暮らしの50代も半ばを過ぎた人なのだが、近年、経済的に苦しい状態が続いていて、年齢を偽(いつわ)って出会い系サイトなどを使っていろんな男と「おつきあい」することによって、なんとか生活していたのだという。(彼女も本日の電話でそのことを知ったという)。

 

彼女はその女性がまだ前の旦那さんの援助で暮らしているときに知り合い、年に1~2回くらい、女性から電話があれば話し相手になっていっしょに食事をしていたという。

しかし、女性は彼女にも年齢を17歳下に偽っていて、その前に会ったとき、あまりにふけているので、さすがにおかしい、と思ったという。

すると、もうごまかせないと思ったのか、その女性は年齢を偽っていたことを告白したのだった。それでも彼女には、これまでどおり「友だち」として話し相手になってほしい、と懇願するので、そのまま、電話やメールなどでのおつきあいは続けてきたという。

 

しかし、その女性が最近、とみに「おかしく?」なってきた。

出会い系サイトなどで見境なく男と「出会い」、とにかく「結婚したい!」。

 

彼女には「今度、ディズニーランドで医師の彼氏と結婚するの」など、つぎつぎと「婚約者」の話をしてくる。しかも景気のいい話ばかり。

彼女もあきれて、どうなっているんだろう?と思ったら、しばらく通信が途絶えて、突然の今日の電話。聞けば、お金をもらう約束だった男にだまされて(逃げられて)、もう千円のお金もないのだとか。とにかく電話で泣きじゃくるばかり。

 

「わたしどうすればいいのかしら?」

彼女は途方にくれている。

「うーん、とにかくそのひとに冷静になってもらって、しかるべき人に相談するように言ったら?」と、答えたのだが

「いや、相談できる相手がまったくいないようなのよね。わたしが何か言ったら怒り出して、とにかく泣くばかりなの」

「うへー。それじゃ手のうちようがないね。もう電話(ケータイ)の電源切って、そのかわりに、その人を助けてやってください、と神様にでもお祈りしてあげなさい。それしかないよ」

「そうね。そうする。朝早くにとんでもない電話して、ごめんなさいね~」

「いや、ほんとうだよー。勘弁してよー。たまらない話だわ~」

 

・・・ほんとうにやりきれない・・・。年齢を重ねると、運に恵まれない女性のなかにはこうしてとことん追い詰められるひとが出てくる。

「愚(おろ)かだ」と切り捨てることしかできないような事態だが、この日本社会で女性の置かれたキビシイ状況がその女性を「狂わせた」ともいえるのではないか?

 

ネットでもこんな指摘が

→『生活苦でハダカ仕事に駆け込む女性。40歳過ぎると地獄だった

女性が駆け込む先は、いつの時代もカラダを売る仕事だ。でも、その最後のトリデも行き着く先は地獄だという。

「性産業が女性たちの最終手段という時代は終わりました」』

『セレブ主婦がたった数年で生活保護に・・・離婚は貧困の引き金になる』

 

彼女によれば、その女性は若いころはたいへん可愛かったらしく、実家も裕福だったらしい。数年前までは離婚した元夫からの送金があって、室内犬を飼って優雅にくらしていたのだという・・・(子どもはいないらしい)

 

いまいくら順調に見えても、板ひとつ踏み外せば地獄へまっさかさま。これが日本の現実だ。

 

しかし、そんな日本で「弱者バッシング」をやっている人たちって?いったいどんなひとたちなんかねえ。

追い詰められるひと、苦しみの極にあるひと、劣悪な労働条件、きびしい住環境、破壊された親族・人間関係、やさしさの欠如、孤立させられる弱者、社会保障・福祉の不足・欠如、破壊されるセーフティネット、そして、弱者バッシングの鬼畜・魑魅魍魎たち。。。&安倍政権・・・   なにが「改憲」だ~!?改憲をいうなら国民に幸せを約束してから言えよ!

 

あー、やりきれない