え?ダイエットをすればいいじゃないか

って?

 

それが、そう単純じゃないんだよなあ。わたしのような重症の痛風もちには。

 

痛風を引き起こす「尿酸」はプリン体の多い食べ物だけではなく、体内でも作られる。

わたしの場合、ダイエットすれば、それが痛風を引き起こす原因になってしまうのだ。

 

だいたい最初の痛風発作だって、「断食」によって起こった。

30歳代のころ、わたしは20歳代前半のころから繰り返し襲ってくる十二指腸潰瘍に悩まされていた。それによる下血も何回かあって、ひどいときは大量の下血によって歩けなくなり、救急車で病院に搬送されるほどだった。

医者にも「(完治は)遠い道のりですよ」などと、いわれ、暗に「こりゃあ治らないね(このままだとずっと繰り返す?)」といわれていたのだが、

 

あるとき、ちょっとした「決心」があって、30日間「断食」をしたところ、お医者さんではどうしても治らなかったその十二指腸潰瘍が、常に悩まされていた「シクシクする痛み」とともに、まったく消えてしまった、というか完治したのだ。以来、まったく十二指腸潰瘍は発症していない。

 

そのかわり、痛風になった。ただ、当時はそのことに気がつかなかった。

断食の効果に味をしめて、その後、体調が思わしくないときに断食ををしてスッキリすることが何回かあったのだが、断食をするたびに、それが「誘引」になって、しばらくすると痛風が起こった。

それで、断食ができなくなった。

 

また、夏の暑い日に運動をしたり、サウナに入ったりして大量に汗をかいても痛風の起きることがあることもわかった。

 

つまり、体重を減らそうとすれば、それが原因となって痛風を引き起こす可能性が高いのだ!

「体重を減らすということは、つまり自分のカラダを食べることであって、自分のカラダは当然、動物性のものだから、それで痛風になるのだろう」

なんて考えたりしていたが、そういった「ダイエット」が体内の「尿酸」を増やしていることは間違いないと思う。(実体験として)

 

ともあれ、痛風はやっかい極まりない病気のひとつなのだ!

 

と、途方にくれているわけなのだが、まあ、いまは「植物食」に徹するしか方法はないわけで、「そのうち体質も変わるだろう」と思って、無理せず、焦らず、でやっていくしかない。

 

しかし、植物食だけで人間はじゅうぶん生きていけるのはよく理解できたわけで、これを世界中の人たちがやったら、どうだろう?と考えた。

以前読んだ本に、「人類が動物食中心の食生活を改めて、植物食中心にすると、いまの世界の生産力だけで、軽く100億人を養うことができる」

と書いてあったことを思い出した。

 

そうなると、世界はとても平和になるんじゃないだろうか?

国連は世界中の人が「植物食中心」の食事になるように指導すべきではないか?

 

いや、べつに自分が動物性のものを食べられないから、他の人たちもそうなれー、という不純な動機から言ってんじゃないよ! (・・・?(^皿^))

 

明治以前の日本はどちらかといえば「植物食中心」の生活だったわけだしね。日本人が長生きなのは、そのためだった、かもしれないし?

 

でも、いまの日本は、それとは逆行する方向に行っているよなあ。