今日、首相官邸前の

集会に行ってきた。

 

一昨年までと比べると(去年は来ていないので・・・)、おまわりさんの警備姿勢がかなり硬化しているというか、参加者への圧力が強まっていると感じた。

 

首相官邸の数百メートル離れたあたりから、おまわりさんに呼び止められ、官邸前に行くまでに3回話しかけられた。

質問の内容はは決まって「集会に参加するのか?」

 

なんだかなー、ということで、「いやー、田舎から来たお登りさんでしてねー。あれ、あの建物はなんですか?へー、あれが首相官邸ですかー。すごいなー」

で、通しました。

どうもそれがおまわりさんの心証を害したようで、会場でビラを受け取っているのを見られると、横断歩道も渡らせてもらえず、「「枠?」の中に入っていなさい」と指示される。「はいはい」。

 

今日は若干寝不足で、かえってテンションが上がっちゃっていて、話しかけられるとうれしくて、高いテンションのまま話し続けて、相手の人をやや閉口させてしまった。

 

いつもは沈黙のうちに来て、お話を聞き、シュプレヒコールを叫んで、また沈黙のうちに帰っていく、というパターンなんだけど、今日はほんとうにいろんな人と話し込んだ。

 

ひとりは、ずっと海外で暮らしているという上品な老婦人。

「海外にいますとねえ、こういう日本の状況がさっぱりわからないんですよ」

NHKの海外放送で、安倍政権への抗議行動などはまったく報道されない、とのこと。

わたしが「安倍政権の一連の強行採決では3万数千人の人たちが国会を囲み、安保法制のときは10万人を超える市民が国会に押し寄せたんですよ」というと、驚いた表情をしていた。

 

話をしていても、たしかに日本に関する情報がしっかりしていないと言うか、わたしら(日本にずっといる人間)とはギャップがある気がした。

NHKの海外向け放送、かなり「偏向している」というか、日本の現実を伝えていないようだ。

 

70歳代の、フォークシンガーの高田渡さんみたいな風貌のおじいさんともかなり話をさせてもらった。

とてもやさしい人で、わたしの話を、「うんうん」とよくきいてくれる。

この人、これまでに怒ったことあるのかなあ?と思えるくらいに穏健な人柄だったが、聞けば、60年安保の反対運動に参加していた、とのこと。

「へへー、ご無礼をおゆるしください」

生意気な若者時代の自分を思い出してしまった。

 

あと、かつて「過激派」といわれていた党派のビラを配っていた、わたしと同世代くらいの女性。

ちらりとしか話をさせてもらえなかったが、どうも学生時代からの「闘士」のよう。やはりとてもやさしい感じの老婦人?という印象だが、一筋の人生をやりぬいた風格がある。会社勤めにせよ、「運動」にせよ、苦労に耐えて自分の道を貫いた人には共通のものがあるような気がする。

 

ふらふら、いいかげん、無責任で生きてきた自分とはやってきたこと、持っているものが違う。

もう遅いけど、少しは自分の人生を反省する気持ちになりました。

 

今日は昨日より少し(集会に集まった)人数が少ないとのこと。「主催者」さんがそれぞれ違うようだ。

ただ、民衆の「怒り」は深化しさらに迫力を増しているようだ。以前のような楽観的な雰囲気はなくなっている。

わたしも圧倒されそうな、地の深いところから盛り上がってくるような「怒り」のエネルギー。

当然だろう。破壊された民主主義、国民の声に耳を傾けることなく、格差を拡大させ、モラルを破壊し、あげくのはてにスキャンダルまみれの政府、安倍政権。

 

さらに、このような「弾圧姿勢」をとるようなことはせず、国民の前に土下座して謝罪、自ら責任をとって退陣してほしい。

 

それにしても、弾圧・抑圧姿勢みえみえの「中世的感覚?」の政権?

国会周辺を警察車両が走り回り、地下鉄のもより駅はどこもおまわりさんでビッシリ。「おまわりさんバス」が国会周辺を取り囲む。コワイのはあなた方のほうですよ!国民は敵なんですか?

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