公園の木々も強い日差しにまいっている感じ。
とにかく、日陰を選んで歩く。
ふと、歩道脇の不動産屋さんの店先に張り出された(アパートの)「物件情報」に目が行く。
家賃の安い、いわゆる「格安物件」なのだけど、
◎若い人 ◎お勤めの人に 限ります
うーん。なるほどねえ。
6月28日の日記に書いた、おじいちゃんたちの会話を思い出してしまった。 ・・・・トシをとるとアパートが借りられない、という。
しかし、この物件(アパート)に付された「条件」こそが多くの「大家」さんの「ホンネ」なんだろうなあ。
「当然だろ?」と言われれば、黙って頷くしかない。
「若い人がいい」「きちんとした勤め先を持っている人でないとダメ」、あと、「女性限定」「若い女性のみ」という「物件」も多いらしい。
これも「大家さん」の気持ちとしてはわかる。
しかし、こういった「限定」「希望」が付されているものの多くが、いわゆる「格安物件」だ、ということは問題ではないだろうか?
お年寄り(年金生活者など)、非正規労働者、社会保障受給者などが、「安い」賃貸住宅から「排除」されていっているという状況が、近年さらに甚(はなは)だしくなっているようなのだ。
わたしも、少し先のことを考えると暗い気持ちになる。
「この国でトシをとるということは酷い目に遭う、ということなんだなあ」
将来、わたしも「転居」の必要性が出てきたら?・・・
「トシを十歳くらいごまかして、現役バリバリです」と「オオウソ」をついて「入居」してやろうかな?
幸いわたしは外見だけは「ヘン?」といわれるくらい若く見られるし
しかし、「ダマシ」は効かないだろうなァ。身分証明書、住民票・・・最近はサラ金みたいなノリの「保証会社」と契約しなくちゃいけないようだし・・・
それでも、もしうまくダマシちゃったら、今度はいよいよ「警察」に逮捕されちゃう、とか?
たまりませんな~・・・
しかし、「若い人がいい」「きちんとしたところにお勤めの人でないと」「若い女性がいちばん」などというのは「大家」さんだけではなく、日本人一般の意識でもあるでしょう。
しかし、それはやはり「差別」なんだよなあ。
内なる差別、差別意識。
「見た目」なんかもそうだよね。
なんでも「民」がいい、という風潮だけど(政府も)、そのままにしておけば、いまの「社会」では「民」は「差別」の温床ともなる。
ただ、「差別」の大本は「公」、政府・支配階級の「政策」「意思」なんだけどね。
ともあれ、「弱者」の「住宅問題」はかなり深刻化している。
これを「解決」する方策といえば、・・・わたしも「公営住宅」の充実、しか思い浮かばない。
しかし、日本の政治(自民党その他)は公営住宅を増やそうとはしないんだよなあ。絶対に。
東京も公営住宅を作ったのは美濃部さんだけ。
それ以後の自民党都政では公営住宅は作られていない。(潰しこそすれ、作りはしない)
じつは、わたしも数年前からずっと都営住宅に応募し続けているが、かすりもしない、といった状況。(オンネン(怨念)あるよ~~~(笑))
いまのニッポン、「小さな政府」とか「民営化(公共のものを利権に供する)」なんて言っている場合じゃないと思うんだけどな。
しっかりと「末端?」にいたるまで国民の生活をしっかり支え、まともな「人間」の生活を堅持できるような政策を推進できる「政治」を待ち望んでいる。
国民の生活が安定してこそ若い人たちも「やる気」「自発性」が出てくると思うのでね。
そういう意味で、いま安心して「投票できる」政党が共産党だけ、という状態は少しサミシイ。立憲民主党、自由党(山本太郎さんたち)、社民党にもがんばってもらって、切磋琢磨しつつ国民本位の政治を目指してもらいたい。
いまの政治の対立軸は、
「新自由主義グローバリズム」 対 「国民(人民)の生活(生命・人権・平和)第一」
なんだから。
(1%の利益のための政治 対 99%の人権、と言い換えてもいい)
とにかく、99%のことを考えてくれている政党さんは、知恵を出して、この厳しい状況をなんとか突破してくださいよ。
「高給でアタマが鈍っている」なんて言われないように(笑 ・・・ゴメンナサイ)
とにかく、「庶民、弱者いじめ」の政治が長すぎる・・・(?このまま日本民族消滅へ?←そのうちブログで)