冷たく見えたコンビニの若い店員さん。
あれ、「ひと声」かけることで、まったくイメージが違ってくるんだよなあ。
「あっ、大丈夫ですか?もうすぐ店の者が来ますので」
その一言をかけることで、自分のポジションをそのまま維持しながら、こちらにも配慮してくれたことになる。
それが「完全無視」で一言も無い、となると、やはりこちらとしては「え~?」
お店の印象が違ってくる。
まあ、よほど虫の居所が悪かったのか、心の余裕がなかったのか?
どちらかだろう。
彼によらず、近年、心の余裕のない人が増えてきた。
経済界や政府が、ぎりぎりまで国民を追いつめてこき使っている現状では、それは仕方のないことなのだけど。
心、気持ちの余裕というのは、人間にとって大切なものだと思うんだけどね。
東アジアでは儒教に基づく「仁義礼智信」ということが昔は言われていたんだけど、これらはいずれも心に余裕がないと持てないものだ。
それが持てていないのは、孔子さんも言っていたように
「衣食足りて礼節を知る」
ということになっていない・・・
つまり、生活に余裕が無いからだろう。
これは、「奴隷労働」からは生まれない。
企業利益第一主義の日本社会、労働環境、においては、そういった「礼節」「仁」の世界からは遠ざかる一方だ。
「人間として」、心充実した人生を送るには現代の環境はあまりにも厳しい。
では、「礼節」や「仁」を実現できる、人間的な社会を作っていくにはどうしたらいいか?
革命!リボリューションしかないんじゃないだろうか?(笑)
それはともかく(笑)、なんだかここ数日で一気に涼しくなった。
あまりにも酷い政治を見せつけられたこの夏だったけど、少し、楽しかったことなどを思い出して、この夏を見送ろう(「夏」には責任はないからね)
うーん(笑)・・・
そうそう、8月の後半、最高気温35度の暑い日の昼過ぎに、弁当を買って、入場料150円の某「庭園」に行ったっけ。
“こんな日の日中では、あまり来園者はいないだろう”と踏んで、「静かな」気分にひたるために行ったのだが。
期待以上!
なんと、庭園内、人っ子一人いない。
(^ェ^)
歩いても、誰一人会わない。いない
どこまで行っても、誰もいない
ということで!
この昔の大金持ちさんが作ったという「名園」を独り占めして
休憩所で、足を思いっきり広げて座り、王様になった気分で、380円の弁当を食す・・・と。(^^)
食後には、園内の自動販売機で買った120円の冷たい缶コーヒー。
いやー、これ、最高のゼイタク、といっていいんじゃないかなあ。
(いまだけ)すべて自分のものー。
ふんぞり返って庭園を眺めていても、誰も「ヘンな人」だとは思わない、というか「誰も」いない(笑い)
ひとり夏空を見上げたり
小さな秋を見つけてほんのりした気分に浸っていると
小さな悩みなんて吹っ飛んでしまう。
こういう経験って、できるようでできないんじゃないかなあ。
田舎でひとり裏山に登れば、これに近い気分は味わえるかもしれないけど、なんといったって、東京の有名な「庭園」だもの。
入場料150円。そこをひとり占め?
この夏、とっておき、最高のゼイタクだった、と言える。
重苦しい政治状況だけど、ネガティブな気分ばかりに捕われていてはね、
たまには、いやなことをすっぱり忘れて、頭を空っぽにしてリフレッシュするのもいい。
工夫をすれば、お金をあまりかけずにストレスを解消することのできる場所、施設が、この国(東京)にはけっこうある。
そういう点は、日本はとてもいい国だと思う。
安全だしね。
「いいもの」はしっかり守っていきたいけど、現代は、そういった「いいもの」「良い点」の多くが無くなる危機のときでもあるだろう。
行き過ぎた民営化で、庶民が負担無く(少なく)楽しめるものが消えていかないよう、そこでも「市民」が踏んばらないとね。