冬至の夜はゆず湯、ということで、出先からの帰りにネットで捜した銭湯へ。
銭湯への道に迷っていると、変電所の高い鉄塔が目の前に現れる。
都内。下町のど真ん中にこんな高い鉄塔があるとは知らなかった
電線と繋がっていない「電波塔」。東京タワーなんかと同じ種類のものだ。
わたしは夜の鉄塔を見ると、なぜか映画の「ゴジラ」を思い出す。
1954年公開の初代「ゴジラ」だ。
この映画で、ゴジラは送電線でつながった鉄塔を破壊し、口から吐き出す「放射能」?は鉄塔を溶かした。
わたしがこの映画を見たのは1960年代。
田舎の小学校でだった。
黒い幕で囲われたほこりっぽい小さな講堂で、床に直接座って見た。
べつに感想文を書かされるわけでもなく、ただ、見せられただけで、先生もとくに授業で触れることはなかった、が
「よく上映してくれたなァ」
と、今では感謝している。
町にひとつしかなかった映画館(新作が多かった)では、(子ども時代には)まず見られなかっただろうから。
(ただ、その後一度だけ学校が映画館を借り切るような形で、高峰秀子主演の「二十四の瞳」を全校生徒に見せたことはあった。
「ゴジラ」はこっそりと、「二十四の瞳」は堂々と、という感じだったのかな?(笑))
「ゴジラ」といえば、国会を破壊する場面も強烈に印象に残っていて、
わたしは、秘密保護法が強行採決された夜、国会の裏で抗議の声をあげていたのだが、
「ゴジラ」が現れて、国会を吹っ飛ばしてくれないかな、と思ったものだった(笑)
GO!GO!(^^)
そのあと、しばらく迷った挙句、最初捜していたのとは別のお風呂屋さんを見つけて、無事、ゆず湯に入浴。
夜道に迷いながら、鉄塔 → 知らないお風呂屋さん。
方向音痴の醍醐味を味わった冬至の夜だった(笑)
そして今日はクリスマスイブ。
わたしはクリスマスといえば、楽しい思い出ばかりで、別段クリスマスにうらみはないのだが、トシをとるとどうしてもひねくれちゃうのか、最近は
“ メリークルシミマス ”
としか言わない〔笑)
で、こんな“センス”に出会うと嬉しくなって、写真を撮ってしまう
メ “メリークリスマス” (^^;)
自公格差政権から優遇され、ボーナスもたっぷりの独占企業のエリートサラリーマンさんや、官僚公務員の皆さんには楽しいクリスマスなんだろうけど、
世間の喧騒を背に、苦しく寂しい思いをしている人たちも多いわけで、
わたしの「いやがらせ」的な?
“ メリークリシミマス ”
もあながち「ひねくれ」だけではなく、トシを重ねて世の中がよく見えるようになったから、なのかもしれない。
うん。
ということで、
“ メリークルシミマス ”
テレビが見せているようには、世の中、リッチでシアワセな人たちばかりではありません。
さて、
今夜は「クリスマスキャロル」(ディケンズ)の朗読でも聞いて眠ろうかな・・・