今年の冬は

例年に比べてやや寒いようだけど、それ以上に街(まち)の風景の淋(さみ)しさが身に沁(し)みる。

 

住居の周(まわ)りの道路は人通りが少なく、このあいだ行った大きな繁華街は殺伐(さつばつ)としていた。

その繁華街ではわたしがいた時間帯に殺人事件もあった。

 

失われた30年といわれて久しいが、国が縮(ちじ)む、没落(ぼつらく)するということはこういうことなのかな?

(コロナだけじゃない。)

 

東京も表の顔というのかな、東京駅や東京タワー周辺などを見ると美しき大都会という感じだけど、ひとつ裏に回るとインフラの劣化が顔をのぞかせる。

 

傷(いた)んだ公園の柵(さく)やアスファルト道路はあちこちで見ることができる。

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小さな政府とか(公共の財産の)民営化などと言っているうちに、この国はすっかり落ちぶれてしまった気がする。

 

格差の拡大は人の活力も奪う。

人のやる気を起こさせるのはカネだけではない。

 

などと、こんなところでわたしがごまめの歯ぎしりをしていても何も変わらない。

こういう世の中で生きているのもわたしの運命なのだ。

 

しかし、運命を変えるのは個人の努力もあるだろうが、政治体制、政治のあり方も人の運命に大きな影響を与える。

ヒドイ運命を嘆(なげ)いている人たちは政治が変わることによって自分の運命も変わるのだ、ということを知るべきだろう。

全てを自分の責任に帰(き)して自暴自棄(じぼうじき)になったり、自殺したりするなど、馬鹿げたことなのだ。

(お役人やマスコミは個人の責任におっかぶせて来るけどね。)

 

今の日本の状況はこの国に住む民衆にとって絶望的だが、いま横暴をほしいままにしている者たちの体制が永遠に続くわけではない。

 

・・・・・、

と、今日はアジってみた。

 

しかし理屈はそれとして、どうすりゃいいんだろね、実際。(笑)

 

寒いばかりで、とりたててこれということのなかった今年の1月だけれど、折々(おりおり)に撮(と)った写真を見ていると、それなりに生きているんだなァ、とは思えてくる。

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(左)山茶花(さざんか)と月。(中)一日だけ積(つ)もった雪。(右)夕暮れの空に浮かんだ半月(はんげつ)を撮ったら、なぜか満月(まんげつ)になっていた。!?

 

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(左)歩道脇の植え込みの中に一輪だけ咲いていた花。(中)(右)最も厳しい寒さの時期に蕾(つぼみ)をつける植物。この蕾が春の花になる。

 

冬来りなば春遠からじ。  明けない夜はない。

 

で締めたかったけど、古書店で買った本の裏表紙にペンで書きつけられていた言葉を思い出してしまった。

 

明けない夜はない。しかし、夜が長すぎる。

 

       ツラいねえ・・・。寒いねえ。(ただいま暖房費節約実施中。(笑))