なんとか体調は回復

したけど、いまひとつすっきりしない、気分が晴れない。

 

「症状」はなくなったのだが、元気が出るというほどではなく、どよ~んとした低調な状態が続いているのだ。

 

でもこれはこれで自分の体(からだ)が調整をしているのだろうと考えて、無理をせず体の状態にあわせて適時(てきじ)休を休ませるようにしている。

 

こんなわたしに比べて、水泳の池江璃花子選手、

エライなー。

 

ついこの間まで白血病で闘病していたはずが、オリンピックの代表選考会に復帰、抜群の成績で代表の座を獲得した。

 

テレビのキャスターやマスコミが口を極めて絶賛するのも当然だろう。

 

わたしも元気な時ならただただ賞賛あるのみ、だったろう。

 

しかし、病み上がりのわたしには、池江選手が無理をしているように見えて、少し気の毒な気持ちになってしまう。

 

スポーツが最高でスポーツまみれみたいな世の中だから、国民のほとんどが賞賛一辺倒というのはわかるのだが、池江選手の健康を心配する声がまったく聞こえてこないのも気にかかるのだ。

 

このあいだ、「からだの中から健康になる長寿の秘密」という本を読んだ。

 

著者は物理学者で「分子栄養学」を創設した三石巌(みついしいわお)さん。

1997年に95歳で亡くなるまで元気で、死の1ヶ月前にもスキーを楽しんだ、という人だ。

その人の最晩年(1996年?)の著作だが、いまでもじゅうぶん通用する内容。

 

この本の中にこんな項目がある。

 

“スポーツがガン細胞をつくり出す!?“

 

その中身を少し抜粋(ばっすい)させていただく。

 

『1996年はオリンピックの年だった。そこでスポーツがマスメディアを大きく動かした。

聞くところによれば、オリンピックではメダルに賞金がつく国があるそうだ。そうなると競技に出ることは、金(かね)が目当てでないとはいえない。その意味でスポーツに強くなることは、その個人にとって役に立つこと間違いなしだ。プロボクサーや力士を見ればそれがよくわかる。

では、私にとってのスポーツは役に立っているのか?

私のスポーツといえば、初心者レベルのスキーだけだ。水泳も機会があればやっているが、それも水着をぬらす程度のものだ。

~、私のスキーは体力テスト以上の意味を持ってはいない。それでも、それなりに役に立っているといえるだろう。

 

~ (↑ここまではオリンピックに触れられていたので引用(笑)。↓ここからが重要。)

 

スポーツをやれば、呼吸のレベルが上がる。スポーツをしないときより酸素の消費量が増える、ということだ。

体内に取り入れられた酸素は、主としてエネルギー発生に使われる。だがそこに問題がある。その酸素の2%前後が活性化する ~、エネルギー発生に利用されることなく、活性酸素に変化してしまうということである。

活性酸素は、毒性酸素という別名を持つことでも分かるように有害物質である。(※)

極端な表現をすれば、すべてのスポーツは体に悪い。活性酸素の発生があるからだ。

それによってガン細胞ができたとしても、発見されるほどの大きさになるのは平均19年後のことだから、一切は藪(やぶ)の中である。だからノホホンとしていたって、おかしくはない。

スポーツが役にたたないどころかからだに悪いと言われても、それが現実のものとなるまでには時間がかかりすぎる。だから、この話はピンとこないのだ。それは、何もガンの場合に限ったことではない。 ~』

 

なるほど、

わたしがこの年齢になって、調子が悪くなっているのは、スポーツのためだったのか。

問題は高校時代だよなァ。

高校と部活の選択を間違えたばかりに高校にはスポーツをやりに行っていたようなもので(日曜もツブされる長時間の過酷な練習)、勉強した記憶はほとんどない。

学校自体も進学よりスポーツに力を入れているようなところだったしねえ。

 

なんて。(^^;)

 

三石先生は若い時のスポーツはそれほど問題ではないというようなことも書かれているようなのだが。(笑)

 

それでも、このトシになって気がついたのだが、若いころ激しい練習をしていたスポーツ選手より、何もしていなかった人たちのほうが元気な傾向があるようだ。

かつての有名スポーツ選手にも早死にが目立つ。

 

やはり、若くても激しいスポーツは要注意なのではないだろうか?

 

池江選手はあれほど才能があって、有名でもあり、周囲からの期待も大きい以上、がんばるしかないのだろうけど、

それでも、東京オリンピックを盛り上げるための広告塔みたいな役割まで担(にな)わされているように見えるのは痛々しい。

オリンピック利権で大儲けし続けている人たちはウハウハだろうけどね。

 

そういえばオリンピック金メダリストでスポーツ庁長官の室伏広治さんにも、脳腫瘍で治療中という話が伝わっている。

 

まだ46歳。

あれほど頑健な人がねえ・・・。

 

スゴイ努力家だったようだから、活性酸素も・・・、

なんてことは言っちゃいけないか。

 

しっかり治療して健康を取り戻すよう祈るだけ。

 

それにしても、これらの超優秀なスポーツ選手を見ていると、なるほど、現代社会では理想的な人物像なのかな、とは思う。

 

短い年月で最高の能力を発揮して燃焼する。

 

現代資本主義社会での期待される人間像なのかもしれない。

 

支配層がオリンピックを喜ぶのにはそういう側面もあるだろうか?

 

日本政府、コロナも何のその、国民の安全、健康、生活などよりも東京オリンピック開催を最優先にして突っ走っているようだ。

 

あ~、しんど。

 

それでもわたしはオリンピックを目指して頑張っているスポーツ選手のみなさんにケチをつける気はないので、

がんばってください、としか言えない。

 

でも、なんだか辛(ツラ)いので、東京オリンピックが始まっても、あまり見ないと思う。

 

・・・、また世間からはズレるけど。(笑)

 

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(※)

三石先生はこの本の中で、なぜ活性酸素が体に害を与えるか?についても書いている。

 

詳しくは本をよんでいただくのが一番だが、だいたいこんな内容。(抜粋)

 

『~

活性酸素の特徴は、それが近くの分子から電子を奪いとる、という性質に見られる。これに対して「電子ドロボー」というニックネームを私は与えている。

~、物質を構成する単位である原子の構造を見ると、原子核を中心として、そのまわりにいくつかの電子が回る形になっている。

電子は軌道上にいる ~。また一つの軌道には、原則として二個の電子がある。それらが、互いに反対方向をとって自転している。

われわれの体は原子でできているというよりも、分子でできているというのが適切である。というのは、ほとんどすべての原子は集まって分子の形になっているからだ。

ここで電子は、原子と原子を結合する役割を負っている。電子は原子をのりづけしているようなものだ。

活性酸素は電子を引っこ抜きにかかる。すると分子はガタガタになる。それが原子の結合を切ることになるからである。

電子の軌道には二個の電子が入れば安定するが、もしそこに電子が一個しかない場合、よそから電子一個を持ってきて安定しようとする。活性酸素とは、そのような電子一個が欠落状態にある酸素だと思えばいい。

軌道に入っている二個の電子は対(つい)になっているから対(つい)電子と呼ばれ、それが一個しかない場合は不対電子と呼ばれる。

一般に、不対電子を持つ分子を「ラジカル」ということになっている。~』

 

ところで、激しい運動について厚生労働省やお医者さんはどう考えているのだろう?        

                      (↑ 問うだけ無駄。(笑))