、一昨日(おととい)の夜(よる)、買(か)い物(もの)

からの帰(かえ)りに、古(ふる)いマンションの庭先(にわさき)にあった大きな常緑樹(じょうりょくじゅ)を見上(みあ)げると、その少し上に金星(きんせい)があった。

 

     

 

これを見て、

クリスマスツリーの頂点(ちょうてん)に飾(かざ)るベツレヘムの星(ほし)

 

          

          (有名なUSJのクリスマスツリー)

 

は金星(きんせい)なんじゃないかな?

と思ったんだけど、

帰(かえ)って調(しら)べて見ると、この時期(じき)、金星を夜空(よぞら)で見ることはできないらしい。 (^^;)・・・

 

いま最(もっと)も明(あか)るく見えるこの星は木星(もくせい)だった。

 

そういえば金星にしては光(ひかり)がかなり弱(よわ)くて穏(おだ)やかだったもんね。

 

金星はこの月(つき=12月)の下旬(げじゅん)あたりから西(にし)の空(そら)の非常(ひじょうに)に低(ひく)い位置(いち)に見ることができるようなのだけど?

宵(よい)の明星(みょうじょう)としてはっきり見えるのは来年(らいねん)の3月からだという。

 

そうなんだあ。(^^;)

 

でも、

ベツレヘムの星(日本ではクリスマスの星?)というのはやはり金星ではないかと思う。

 

ベツレヘムの星というのは、イエスキリストの誕生時(たんじょうじ)にやってきた東方(とうほう)の三博士(さんはかせ)

を導(みちび)いたといわれる星のことなのだけれど、

その星が何であったかは、ハレー彗星(すいせい)だとか惑星(わくせい)の合(ごう=集まること)だった、など、諸説(しょせつ)あってはっきりしていない。

 

とはいうものの、

まあ・・・、隠(かく)れた常識(じょうしき)として最(もっと)も有力(ゆうりょく)なものとしては、「マタイによる福音書(ふくいんしょ)」の著者(ちょしゃ)による創作(そうさく)というのがあって、

わたしもこちらが本当ではないか、と思っている。

 

ベツレヘムの星、東方の三博士、、三博士にユダヤの王が生まれると聞(き)いて行われたというヘロデ王による赤(あか)ちゃんの皆(みな)〇し、

という一連(いちれん)の話(はなし)はすべて“マタイによる福音書の著者による創作だったようだ。

 

それでもわたしはベツレヘムの星は金星だと思う。

 

30年ほど前(まえ)の黄昏時(、たそがれどき)、わたしが神奈川県(かながわけん)のある町(まち)を歩(ある)いていた時(とき)、前方(ぜんぽう)にぽつんと立(た)っている70歳(さい)くらいの老婦人(ろうふじん)がいて、

わたしが近(ちか)づくと、

「あのう」

と声(こえ)をかけてきた。

わたしが立ち止(ど)まると、老婦人はわたしの後(うし)ろの方(ほう)を指(ゆび)さして

「あれは何(なん)でしょう。」

と、言う。

わたしが振(ふ)り返(かえ)って老婦人の指さした方向を見ると、遠(とお)い山並(やまな)みの上に明るく輝(かがや)く宵(よい)の明星(みょうじょう)、金星があった。

「ああ、あれは金星ですよ。」

とわたしは言ったが、

老婦人はわたしの言葉(ことば)が聞(き)こえていないかのように、不思議(ふしぎ)そうな表情(ひょうじょう)で西(にし)の空を見続(みつづ)けていた。

 

ということがあったほど、宵の明星は明るい。

 

この時は、空飛ぶ円盤(UFO)でも出たかな、と思って振(ふ)り返(かえ)ったんだけど、どう見ても金星。

それでもその大きさ、輝きは今でもわたしの記憶(きおく)に残(のこ)っているくらいのものであったので、老婦人が不思議に思うのは別段(べつだん)おかしなことではなかった、と思う。

 

中東(ちゅうとう)あるいは福音書の書かれたギリシアで宵の明星、がどう見えるかは知((し)らないけれど、西の空に輝く金星がマタイ福音書ベツレヘムの星のモチーフになった、ということは十分(じゅうぶん)に考(かんが)えられるのではないだろうか?

 

実際(じっさい)、キリスト教では金星はとくに重要(じゅうよう)な星とされていて、

ヨハネの黙示録(もくしろく)には、イエス

「わたしは、ダビデの子孫(しそん)、その一族(いちぞく)、輝(かがや)く明(あ)けの明星である。」

と語った、という記述(きじゅつ)がある。

 

ヨハネの黙示録はイエスが〇んで、70年~80年くらい経(た)って書かれた文書(ぶんしょ)だけど、キリスト教会にイエスと金星を同一視(どういつし)する考えがあったということだと思う。

 

金星は愛(あい)の星と言われているから、愛を教義(きょうぎ)の中心とするキリスト教でイエスと金星を同一視するようになったのは自然(しぜん)な流(なが)れなのかもしれない。

 

この金星が太陽(たいよう)から見て地球のひとつ内側(うちがわ)にあるわけだけど、一方(いっぽう)ひとつ外側(そとがわ)には赤(あか)い光(ひかり)であるが故(ゆえ)に?戦(たたか)い、戦争(せんそう)の星とされる火星(かせい)がある。

 

地球の歴史(れきし)を通(つう)じて、膨大(ぼうだい)な量(りょう)の物質(ぶっしつ)がこの火星と金星からやってきたとされている。

(もちろん、地球からも火星や金星に多くの物質が行っている。)

われわれ地球に住(す)む人間が、愛と戦いの間(あいだ)を行ったり来たりしているのは、そのためかもしれない?

なんて言ったら、火星に気(き)の毒(どく)かな? (^^;)

 

いずれにせよ、戦い、戦争を克服(こくふく)して愛ある平和(へいわ)な世界を実現(じつげん)することが人類(じんるい)の課題(かだい)、目標(もくひょう)であることを信(しん)じたい。

 

クリスマスも愛と平和に満(み)ちた気分(きぶん)で楽(たの)しみたいよね。(^^)

 

日本政府(にほんせいふ)のように防衛費倍増(ぼうえいひばいぞう)なんておバカなことを言っている場合(ばあい)ではない。

 

ウクライナにも早く平和が訪(おとず)れますように。

 

ということで、今年のクリスマスは、やはり、ジョンレノンの

“”ハッピークリスマス“”

 

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       ↑こちらの動画、画像(がぞう)も素晴(すば)らしい。