今日(きょう)は今年(ことし)一番(いちばん)の蒸(む)し暑(あつ)さ。
夜(よる)、雷雨(らいう)があったので、涼(すず)しくなったかな、と思って外(そと)に出たのだが、まったくの無風(むふう)で蒸し暑い。
部屋(へや)の中(なか)と変(か)わらないな、とうんざりしたけど、出(で)ちゃったのでそのまま散歩(さんぽ)。
アジサイ。
良(よ)く咲(さ)いているように見えるけど、あまり勢(いきおい)いがないというか、半分(はんぶん)枯(か)れた感(かん)じ。
なぜか、去年(きょねん)と今年(ことし)はアジサイの花(はな)が元気(げんき)がないというか、冴(さ)えないように思える。
気候(きこう)が悪(わる)いのかわたしがアジサイを見る地域(ちいき)が悪いのか。この二年、以前(いぜん)のように心(こころ)惹(ひ)かれるアジサイを目にしていない。
しばらく歩(ある)いたけど、汗(あせ)をかくだけなので帰(かえ)る。
外も家(いえ)の中(なか)も変(か)わらないだろう、と思っていたけど、ドアを開(あ)けると、むわ~。(笑)
やはり家の中の方(ほう)が暑い。
いちおう、今年(ことし)はエアコンを使(つか)わないという目標(もくひょう)を立(た)てているので、扇風機(せんぷうき)で我慢(がまん)しているのだけど、
う~ん。
ツライ。アツイ。(笑)
寝転(ねころ)がっていてもじんわり汗(あせ)をかく。
気をまぎらせようと、いま凝(こ)っている狂歌(きょうか)の本をぱらぱらとめくる。
『 長生(ながい)きを すれば苦(くる)しき 責(せ)めを受(う)く めでた過(す)ぎたる 御代(みよ)の静(しず)けさ 』
御代は現代(げんだい)では「時代(じだい)」くらいの意味(いみ)で受(う)け取(と)ればいいのかな?
昔も今もこの国は変わらない。(笑)
トシをとればとるほどキビしさが増(ま)して行く国なんて希望(きぼう)がないでしょうに、と思っていると、
天(てん)からの声(こえ)。
「カネがあると年取(とし)ってからも楽(たの)しいよ。」
なるほど。
しかし、カネがあるからといってほんとうに楽しいのかどうかはワカラナイ。
まあ、アッチイケ シッシ、とはいわれないだろうな。(笑)
カネがあれば人も寄(よ)ってくるだろうし、
「楽(たの)しみ」というようなものもあるかもしれない。
カネの無(な)いじいさんは今(いま)の日本では最(もっと)もミジメな存在(そんざい)なんだよなあ。
なんて、イジケつつ本を読んでいると、
昔の人は大らかだねえ。
こんな狂歌?があって、笑った。
酒飲(さけの)みのじいさんなんだろう
『われ死なば 備前(びぜん)伊部(いんべ)の 土(つち)となり 徳利(とくり)となりて 酒(さけ)を入(い)れたい 』
今でも伊部地域が備前焼の中心となっている。
「歌」に続(つづ)く本の解説(かいせつ)はこう書かれている。
「あるところに酒好(さけず)きの爺(じじ)があって、辞世(じせい)の歌を右(上)のように詠(よ)んで、婆(ばあ)さんに聞(き)かせた。すると、婆(ばば)も、私もひとつ詠もうといって、負(ま)けずに詠んだ歌は、
我(われ)死なば 備前伊部の土となり 尿瓶(しびん)となりて ちんぽ入れたい。 」
これは「大山(だいせん)山麓(さんろく)の昔話(むかしばなし)」にある話らしいが、昔の年寄りの明るさおおらかさがうかがわれる。
そういえば、わたしの子どものころの年寄りは明るい顔をしていた人が多かった。
今の年寄りのように委縮(いしゅく)した感じはなかったなあ。
これは、年寄りが今ほど邪魔者(じゃまもの)扱(あつか)いされず、貧富(ひんぷ)の差(さ)も小(ちい)さかったためではないかと思う。
現代ほど分断(ぶんだん)されてはいなかったのだ。
しかし、お年寄りの自殺(じさつ)は多かった。
今はどうなのだろう?
最近は政府の出す統計(とうけい)もあてにならなくなっているのでわからないけど、やはり、昔も今も、ということではないだろうか。
自殺は全世代(ぜんせだい)で増えているような気がする。わたしらの子ども時代は子どもが自殺するなんて考えられもしなかったのだけど。
ともあれ、この昔話は今でもインパクトがある。(笑)
気になって、昔の尿瓶はどんなものだったか調(しら)べてみると
なるほど、
ちなみに「備前焼」で尿瓶がないか探(さが)して見たけど、ない。(笑)
婆さん、残念(ざんねん)。 (笑)
それにしても、昔の陶器製の尿瓶は現代のもの
よりも安定(あんてい)がよくて使(つか)いやすそうだ。
寄(よ)る年波(としなみ)に備(そな)えて尿瓶の研究(けんきゅう)もしておこうか。(笑)
備前焼の徳利はアマゾンなんかでもたくさん出ている。
爺さんの徳利、名品(めいひん)になっているといいね。(笑)
さて、いま午前4時。
少し気温が下がったようなので扇風機(せんぷうき)をタイマーにして、眠(ねむ)ろう。
がんばるぞ。熱中症(ねっちゅうしょう)で死なないように。(小声)
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